2012年6月12日火曜日

加工方法の紹介 ~ ダイレクト印刷 ~

今回ご紹介する加工方法は、ダイレクト印刷。
フルカラーの写真やイラストを手軽に表現できる加工方法として、近年需要を伸ばしています。

「ダイレクト印刷ってなに??」 という声が聞こえてきそうなので、少し解説を。

先ずは、カタログなどの印刷物に一般的に用いられているオフセット印刷について。
印刷原理など技術的な説明は省略しますが、大まかには以下の工程を経て印刷物となります。

組版=版下(製版用の原稿)の作成

色分解

製版=製版フィルムの作成(カラー印刷の場合は4色分のフィルムを作成)

色校正

刷版=本刷り用の版の作成(カラーの場合は4色分の刷版を作成)

印 刷

※ 上記の4色とは、一般にCMYKと表現され、色の三原色(青緑・赤紫・黄)+黒(墨)のことです。


また、シルクスクリーン印刷の場合は、同様に組版→製版→刷版→印刷の工程を踏みますが、オフセット印刷が4色の掛け合わせでカラーを表現するのに対し、シルクスクリーン印刷では、色の数だけ製版と刷版が必要になります。
例えば、タオルに6色印刷する場合は、6色分の版の作成と色調合が必要となりますので、製作する数量が少ない場合は、製品以外の別途費用がかさんで、1個当りの費用が高くついてしまいます。

さて、前段が長くなりましたが、これからが本論。 ダイレクト印刷とは何か?

それは、前述の「色分解」から「刷版」までの工程が全く不要で、パソコンで組版したデータを印刷機に出力し、対象物に直接に印刷する方法のことです。

ダイレクト印刷のメリットとしては、次の3点があげられます。
①小ロットに有利 (数量が多い場合は、他の方法が有利なときもあります)
②短納期 (製版・刷版の工程が不要)
③低価格 (製版・刷版の費用が不要)

他にないオリジナルデザインをフルカラーで印刷し、あまり費用をかけずに、少しだけ作りたい方にお薦めの加工方法です。


当社では、表彰楯にこのダイレクト印刷を採用し、
JPシリーズとUVシリーズとして展開しています。

次回は、JPシリーズとUVシリーズの特長と、
その違いについて詳しくご紹介します。

お楽しみに。

0 件のコメント:

コメントを投稿