2012年9月28日金曜日

製造工程の紹介~オプティカルガラス その2~

素材のもつ透明感と高級感が人気のオプティカルガラス製品。
その製造工程を、映像と写真を交えてご紹介します。

1.材料を裁断します


2.ガラス表面を平らに研磨します



3.指定のサイズになるよう研磨します


4.粗い粉と細かい粉を交互に使って研磨します


5.角の立っているコーナー部分の面取りをします


6.細かい研磨板で、光沢が出るまで磨きます(最終研磨)


7-1.サンドブラスト用のフィルムでガラス表面をマスキングします


7-2.細かい砂を吹き付け、マスキングされていない部分を凹にします



7-3.水洗いで残ったフィルムを剥がせば完成です


8.レーザー光線でガラス内部に文字や立体像を刻印します


  レーザー加工後の仕上り見本です


9.紫外線硬化の接着剤を使って、空気が混入しないように気をつけながら接着します


2012年9月18日火曜日

日に新たに


苟日新、日日新、又日新
苟(まこと)に日に新たに、日日に新たに、又日に新たなり

これは、中国の古典「四書五経」の一つ、『大学』に出てくる有名な言葉であり、当社の社名の由来とし、社是にも採り入れている先人の教えです。

意味は
今日の言動は昨日よりも新しく良くなり、
 明日の言動は今日よりも新しく良くなるように修養に心がけねばならない

殷の湯王はこれを洗面の器に彫りつけて、毎日の自戒の句としたそうです。

かつて、経団連会長を務められた土光敏夫氏は、この言葉を座右の銘とされ、以下のように述べておられます。

神は万人に公平に一日24時間を与え給もうた。
われわれは、明日の時間を今使うことはできないし、昨日の時間を今とりもどすすべもない。
ただ今日の時間を有効に使うことができるだけである。
毎日の24時間をどう使っていくか。
私は一日の決算は一日にやることを心がけている。
うまくゆくこともあるが、しくじることもある。
しくじれば、その日のうちに始末する。
反省するということだ。
今日が眼目だから、昨日の尾を引いたり、明日へ持ち越したりしない。
昨日を悔やむこともしないし、明日を思いわずらうこともしない。
このことを積極的に言い表したのが「日新」だ。
昨日も明日もない、新たに今日という清浄無垢の日を迎える。
今日という一日に全力を傾ける。
今日一日を有意義に過ごす。
これは、私にとって、最大最良の健康法になっているかもしれない。

2012年9月10日月曜日

三方良し

日新工芸の経営理念として、一番目に掲げている 「三方良し」

「売り手良し、買い手良し、世間良し」

近江商人に始まり、現代にまで受け継がれている普遍的な経営哲学です。
現代の企業経営では、企業の社会的責任(CSR)が重要視されていますが、これも「三方良し」に由来する考え方であると言えます。


自らの欲望のままに、自らの利益のみを追求する経営では、一時的な成功はあっても、長い目で見れば、必ず方々で歪を来たし、破綻への道を歩むことになります。


当社は今期で第48期目を迎えています。
その歴史を振り返ってみると、存亡の危機とも言える事態に何度か遭遇しています。
そして、その原因を探ると、いくつかのケースで、「三方良し」の理念から逸脱した考え方や判断があったことに気付きます。


当社のお取引先においても、かつては隆盛を極めていたにも拘らず、破綻したり事業縮小に追い込まれた企業があります。
その中には、「買ってやっているのだから、下請けが得意先の言うことを聞くのは当然だ」との考え方で、買い手の強い立場を悪用し、売り手に不利益を強要する企業もあります。

当社では、部品や製品を供給いただくお取引先のことを、「協力工場」と呼んでいます。
商売における売り手と買い手との関係は、常に対等な立場のパートナーです。
松下幸之助さんが唱えられた「共存共栄」、現代風に言えば「WIN-WIN」の関係です。
そして、その関係をベースに、世間にとっても良い商品やサービスを提供すること、それが「三方良し」であると考えています。