2012年3月26日月曜日

人が集まる十カ条


先月に続いて、給料日に弊社社員に宛てたメッセージを転載します。
この「人が集まる十カ条」は、様々な職業の方やロータリー等の団体の運営にも通用する考え方だと思います。
お読みいただいた皆様の何かの参考になれば幸いです。

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今月は私たちが日頃から大変お世話になっているお客様の心理に着目し、お客様に他社ではなく日新工芸を選んでいただけるために、私たちが出来ることを考えてみたいと思います。

先ずはお客様の心理を考える切り口として、お好み焼の「千房」中井政嗣社長が唱えておられる「人が集まる十カ条」をご紹介します。

一、「人が集まるところに」人は集まる。
二、「夢の見られるところに」人は集まる。
三、「噂になっているところに」人は集まる。
四、「良いもののあるところに」人は集まる。
五、「快適なところに」人は集まる。
六、「満足の得られるところに」人は集まる。
七、「自分のためになるところに」人は集まる。
八、「感動を求めて」人は集まる。
九、「人の心を求めて」人は集まる。
十、「自分の存在感を認めてくれるところに」人は集まる。

次に、この十カ条を私たちの仕事に置き換えるために、「人は集まる」を「注文は集まる」と読み替えて考えてみると、以下のようになるかと思います。

一、電話や来客が多く、社員に活気があり繁盛している会社に 注文は集まる。
二、いつも新しい商品や情報があるという期待感のある会社に 注文は集まる。
三、商品と人とサービスの評価が高く良い口コミのある会社に 注文は集まる。
四、魅力的で付加価値と品質の高い商品を提供し続ける会社に 注文は集まる。
五、挨拶などの磨き抜かれた接客が心地よく安心できる会社に 注文は集まる。
六、仕事が早くて正確で期待を裏切らない結果を出せる会社に 注文は集まる。
七、親身になって相談に乗り困った時には助けてくれる会社に 注文は集まる。
八、相手の立場で考え期待以上のサービスを提供できる会社に 注文は集まる。
九、人と人、人の心と心の触れ合いを大切に育んでいる会社に 注文は集まる。
十、「いつもありがとうございます」と心から感謝される会社に 注文は集まる。

いかがでしょうか。皆さんのそれぞれの立場や役割の中で、自分自身がお客様のために今出来ることを真剣に考え、地道にコツコツと実践し続けて行きましょう。そうすることが、お客様と私たちの双方が幸せになれる正しい商いの道なのです。

2012年3月14日水曜日

「人生25年×3+αを想ふ」

以下の文書は、今年米寿をむかえた父・西脇一雄が、平成12年10月21日に執筆した
一橋小学校最終同窓会 友へのメッセージ 人生25年×3+αを想ふ」 です。
皆様の心豊かで充実した人生の一助となればと思い、ここにご紹介します。


昭和の初め迄は人生50年と言われ、還暦・古稀・喜寿もその発想から出来たものです。
このたび辻様の提言で一橋小学校の同窓会のお世話をすることが出来、13名の久し振りの顔見世興行が実現したことに、ご出席の皆様に深く感謝しております。
人生50年が、大東亜戦争が始り戦雲急を告げる頃、私達青年は軍人として身を挺して国を護る使命感に、人生25年の宿命を自認し、それ以上は生きることは殆んど不可能と悟ったものです。
そして、残された僅かの日々を有意義に充実して、いかに生きるかを真剣に考えたものです。
私は海軍技術士官候補生として終戦を迎えました。
その間、戦争に多くの先輩や友達、同級生が悲しくも戦場の露と消えました。
私の家の近くの竹馬の友として楽しく遊び学んだ長谷川源太郎君、山下俊一君も惜しくも戦死されました。
幸せとは、自分の人生の経験の中に比較出来ることを知っていること。
長い長い人生の中には、いろいろと苦しいこと、つらい事もありました。
そんなとき、若くして戦場に消えた多くの友を思い、まだまだ努力が足らない、神からの試練と奮闘したものです。
2年前に京都専売病院で9時間に亘り前立腺癌の手術をしました。
私の友人の京都大学名誉教授の計らいで、東京国立癌センターの名医がわざわざ京都迄来て執刀していただきました。
日本一の名医に手術していただいて若し天から召されることがあっても、友達の3倍も生きられ、いろいろと充実した日を過ごすことが出来、私は幸せな人生だったと満足したものです。
術後は順調に回復、戦艦大和は惜しくもチンボツしたものの、元の健康に90%は回復することが出来ました。
4/4世紀、人生劇場完結編の年になり、会社に社会に世界に未だ未だしなければならないことがありすぎると思いました。
宿命と運命を区別すると、宿命は生老病死、誰ものがれることが出来ないもの。其の他人生は運命です。
現況は長年自らが運んだ日々の結果が今日の姿になり、今後の考え方が未来を創るのです。
戦後世界の医学と衛生管理のめざましい進歩の中、私達の平均寿命は延び、日本は長寿高齢社会へとなって参りました。
男性79歳、女性82歳が健康寿命、それ以後は余生寿命です。
私は10年前頃、年間20回以上、全国へ経営について講演に行く機会をいただきました。
いつもサミュエル・ウルマンの青春の賦を配りました。
お風呂の壁にも貼って潜在意識のため繰返し暗唱しております。
たった一度限りの片道切符の人生、いつも青春でありたい。
「若さとは人生のある時期のことではなく、心のありかたのことだ・・・」
心は人生構築の道具であり、感謝は心を豊かにする。
教えに感謝(総て現象は師)。行うことを楽しむ。自分を激励すると勇気が湧いて来ます。
人生の5年先の目標(経済・家庭・健康・趣味・教養・人脈)、10年先15年先の夢を、箇条書きに。
「書かざること実現なし」
書いても具体策通りにはなかなか進まないものです。
然し、たゆまない行動は形を作ってくれます。
61歳から始めた油絵、最近始めた似顔絵など、仕事以外に忙しい日々ですが、心は亡んでいないことを知ってください。
めぐり逢うとは思っていなかった21世紀もあと70日程で訪れます。
皆様いつまでもお元気で心豊かな充実した日々を過ごして下さい。
ご多幸を祈ります。

一橋小学校最終同窓会の皆様へ

2012年3月13日火曜日

商品紹介 ~蒔 絵~

日本を代表する伝統工芸の一つ 「蒔絵」。

漆器の表面に漆で絵や文様を手描きし、漆が乾かないうちに金粉や銀粉などの金属粉を蒔き、定着させるのが伝統的な技法です。

大量生産化の進んだ現代では、シルクスクリーンを用いた技法が普及し、漆の代わりにウレタン塗料が使われていますが、金属粉を蒔く作業は今でも職人さんの手によるものです。

当社が手掛けている表彰楯にも、この技法が生かされています。
「日本らしい」とか「京都らしい」といった理由で、外国のお客様向けにご利用いただくことが多いようです。
当社のカタログに掲載している蒔絵シリーズ(4図柄)をご紹介しますので、ご高覧ください。

【季(うつろい)】
日本の四季の草花を描いています
花びらを高蒔絵で立体的に表現しています

【舞】
孔雀を色艶やかに描いています
胴体は高蒔絵で立体的に表現しています
【登り竜】
出世や運気の上昇を意味する竜を力強く描きました
成長や発展を願った一品です
【赤富士】
富士山が朝日に赤々と染まる大吉兆を描きました
人々の大吉運を願う逸品です