2012年8月16日木曜日

オリンピックのメダル


4年に一度のスポーツの祭典、ロンドンオリンピックが、たくさんの感動とともに開催されました。
今大会は日本選手団の活躍も目覚ましく、金メダルの数は目標を下回ったものの、過去最高の数のメダルを獲得しました。
競技によっては、初のメダル獲得であったり、数十年ぶりであったり、念願のメダル獲得を果たした選手の皆さんの、歓喜の涙が大変感動的でした。
選手強化への予算配分を、傾斜配分にしたことの成果が表れたとも言われています。

さて今回は、オリンピックの表彰で使われるメダルについての豆知識です。


☆ 1位の選手に銀メダル?

1896年にギリシャのアテネで開催された第1回オリンピックでは、1位の選手には金メダルではなく、銀メダルとオリーブの葉冠が授与され、2位に銅メダルで、3位にはメダルはありませんでした。
金メダルがなかったのは、財政難が原因だったという話もありますが、定かではありません。
ちなみに、金・銀・銅とメダルが揃ったのは、第2回以降だそうです。


☆ 金メダルは純金製?

メダルの寸法や材質などの仕様は、オリンピック憲章で厳密に定められています。

メダルは、少なくとも直径60ミリ、厚さ3ミリでなければならない。
1位および2位のメダルは銀製で、少なくとも純度1000分の925であるものでなければならない。
1位のメダルは少なくとも6グラムの純金で金張り(またはメッキ)がほどこされていなければならない。
メダルには、受賞の対象となった競技および種目が明記され、取り外し可能な鎖またはリボンにとりつけ、競技者の首にかけられるようになっていなければならない。


☆ ロンドンオリンピックのメダルは大きい?

メダルの大きさは、開催国の財政状態によって異なるようですが、英国王立造幣局で製作された今回のメダルは、オリンピック憲章で定められた寸法よりも、かなり大きかったようです。
英国の威信をかけたメダルだったのかも知れません。
インターネットで、以下の説明書きを見つけることができました。

  • The London 2012 Olympic medals weigh 375-400g, are 85mm in diameter and 7mm thick.
  • The gold medal is made up of 92.5% silver and 1.34% gold, with the remainder copper (a minimum of 6g of gold).
  • The silver medal is made up of 92.5% silver, with the remainder copper.
  • The bronze medal is made up of 97.0% copper, 2.5% zinc and 0.5% tin.
・ ロンドンオリンピックのメダルは、重量375~400グラム、直径85ミリ、厚み7ミリ。
・ 金メダルは、92.5%の銀と1.34%の金、6.16%の銅。(金は少なくとも6グラム)
・ 銀メダルは、92.5%の銀と7.5%の銅。
・ 銅メダルは、97.0%の銅と2.5%の亜鉛、0.5%の錫。


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