2014年9月11日木曜日

感動が人を動かす

社長メッセージ(平成26年7月 第203号)からの抜粋です。

今月は「感動が人を動かす」ということについて考えたいと思います。
皆さんも色々な場面で心を強く動かされる感動をし、その結果ご自身の考え方や行動、生き方が変わったという経験をお持ちだと思います。
例えば、人の優しさに触れたときや、夢を叶えようと努力する人の姿を見たとき、優れた芸術作品を観たときなどの外発的な感動や、自分自身が困難を乗り越えやり遂げたときや、努力が報われたとき、生かされている自分に気づいたときなどの内発的は感動を経験し、その感動よって自分自身の意欲が高まり、一段と高い目標に挑戦したり、人に喜んでもらえることに積極的になったりしたことがあるでしょう。

柔道家の古賀稔彦さんは、20歳で初出場したソウル五輪で敗退し、マスコミの誹謗中傷で人間不信に陥っていとき、五輪特集のテレビ番組を見ました。
そこには、ご自身が負けた試合の直後に、観客席で応援いただいた方々に対して深々と頭を下げるご両親の姿が写し出され、その光景に古賀さんは大きなショックを受けました。
それまでは、「おれが練習して、おれが強くなって、おれがオリンピックに行って、おれが負けて、おれが一番悔しいのだ」自己中心的に思っていましたが、そのご両親の姿を見て、闘っていたのは自分一人ではなく、沢山の人たちが一緒に闘ってくれている、だから安心して闘っていいのだと気づかれたそうです。
そしてこれを機に、それまでの自分が嘘のように前向きになり、4年後のバルセロナ五輪で金メダルを取ってご恩返しをしようと決意し、その思いが原動力となって見事に夢を叶えられました。

感動には人の心を動かす力があります。
しかし、真の感動を得るためには、数多くの経験を積み重ね、当たり前だと思えたことに感謝できる心や、自分に降りかかる試練にも感謝できる心を養うこと、そして何よりも、自分の人生に主人公としての責任をもち、懸命に生きることが大切です。
是非、人様に感動を与えると同時に、自分自身も感動できる人となり、一度限りの我が人生を
幸せなものにしましょう。

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