2015年3月18日水曜日

感謝 ~ 「当たり前」が「有り難い」

当社の社員の皆さんへ毎月お届けしているメッセージから抜粋です。

日本は物質的には豊かな国となり、親はわが子の望みを叶えようと、出来る限りのことをしてやり、与えてきました。
しかしその反面、「与えられる」ことや「してもらう」ことに慣れてしまい、それが「当たり前」になって、望みが叶えられないことに不平不満を抱き、愚痴をこぼす、心の貧しい、自立できない人が増えてきています。
この「心の貧困」から脱するためには、「当たり前」のことが、実は「有り難い」ことだと気づくことが大切なのですが、それは口で言うほど簡単ではありません。

私は先日、『子どもたちが身を乗り出して聞く道徳の話』(致知出版社)という本に出会いました。
その中には、現役の小学校教師・平光雄先生が、絵に描いたり標語を作ったりしながら、「自信」や「勇気」、「友情」等の意味や大切さを子供たちに伝え、日常の行動に結びつくよう努力されている実例が書かれています。
その中から「感謝」について書かれた部分を以下にご紹介します。

今、私たちはここ(●印の部分)にいるんだ。

縦軸が歴史、横軸が世界。
今、ここにいて、「縦軸の上方向」=「未来」に向かって進んでいるんだけど、いつもこの十字の交差点にいることを忘れてはいけない。
縦軸と横軸を知ると、今、この時代に日本で生活しているということの大きな大きな幸運に気づくはずだ。
「有り難い」ほど恵まれた場所にいるのが私たちだ。
縦軸を下れば、戦争。
横軸にはいっぱいの貧困地帯がある。
その中で、ここにいるということの有り難さ。
決して「当たり前」ではないことばかりなんだ。
毎日三度のご飯が食べられることだって、清潔な服が着られることだって、薬があることだって、爆弾が落ちてこないことだって縦・横を見れば決して「当たり前」のことじゃない。
それは少し勉強すればすぐにわかる。
これだけ「有り難い」中にいて、ちょっとあれが足らない、ちょっと思うようにならない、快適でないからといって不平不満ばかり言うってことがいかに、噴飯物(ふんぱんもの)であるか、いつも自覚してなきゃいけないんだよ。
つまらないことで文句を言いそうになったら、この十字を思い出して、感謝の心を大切にしながら、毎日生活していこう。

2015年3月13日金曜日

「感動で応える」

当社の社員の皆さんへ毎月お届けしているメッセージの中から、「感動で応える」をご紹介します。

今月は、わが社の「事業の目的と存在意義」として定めた「感動で応える」について述べたいと思います。
まず、わが社はいったい何を目的に事業を行ない、何のために存在しているのか? 社会から必要とされるわが社の存在価値とは何か? について、議論を重ね導き出したのが「感動で応える」です。
では、「感動」とは何でしょうか?
私たちが日常好んで使う言葉ですが、辞書には「ある物事に深い感銘を受けて強く心を動かされること」とあります。
また、「感動」を表現する言葉(感動語)は多岐にわたり、2005年にNHK放送技術研究所が行った「感動の分類と感動の評価語について」の研究によると、感動語は以下のように分類されます。
いかがでしょうか?
「悲痛」という負の感情も感動の一つであるという点は、私には新たな気づきでした。
これまで、意識して遠ざけてきた負の感情ですが、悲しい時には悲しみ、嬉しい時には喜ぶ。
それで良いのかもしれないと感じました。
私たちは、仕事を通じて様々なことを体験し、その体験に自ら感動し、周りの人々にも感動を与えています。
もしも、「仕事に感動がない」と思う人がいるならば、「ありがとう」の言葉を意識的に使ってみてはどうでしょう?
「ありがとう」と言った本人と言われた相手の双方に、小さな感動が生まれる予感がしませんか?

「感動」には、その人の心と人生を豊かにする効能があると思います。
私たちの携わる仕事の全てを「感動」という絆で結びつけ、自らと関係する人々に豊かさと幸せをもたらす会社、「感動で応える」会社を目指したいと思います。

2015年2月4日水曜日

設立50周年記念 「社員と商品のご紹介」

本日2月4日は当社の設立記念日。
お陰様で50周年を迎えることができました。

ともに50年の歴史を築いていただいた社員の皆様とそのご家族。
お得意先や協力工場等お取引先の皆様。
金融機関、株主の皆様。
数えきれないほどの大勢の方々のご尽力とご支援の賜物と心より感謝を申し上げます。

さて、50周年記念企画の一つとして、当社の社員と商品をご紹介するチラシをお取引先の皆様にお配りしております。

昨年10月にスタートして、今月号で第5弾になります。
今回は設立記念特別号として、本社勤務の社員の笑顔をお届けします。
今後ともご愛顧をお願いいたします。


第1弾から第4弾を以下にご紹介します。ご笑覧くださいませ。
第1弾 中国・四国地区担当営業 生島
第2弾 関東地区担当営業 田西
第3弾 京都・奈良・滋賀担当営業 白濱
第4弾 大阪担当営業 和氣


2014年9月11日木曜日

感動が人を動かす

社長メッセージ(平成26年7月 第203号)からの抜粋です。

今月は「感動が人を動かす」ということについて考えたいと思います。
皆さんも色々な場面で心を強く動かされる感動をし、その結果ご自身の考え方や行動、生き方が変わったという経験をお持ちだと思います。
例えば、人の優しさに触れたときや、夢を叶えようと努力する人の姿を見たとき、優れた芸術作品を観たときなどの外発的な感動や、自分自身が困難を乗り越えやり遂げたときや、努力が報われたとき、生かされている自分に気づいたときなどの内発的は感動を経験し、その感動よって自分自身の意欲が高まり、一段と高い目標に挑戦したり、人に喜んでもらえることに積極的になったりしたことがあるでしょう。

柔道家の古賀稔彦さんは、20歳で初出場したソウル五輪で敗退し、マスコミの誹謗中傷で人間不信に陥っていとき、五輪特集のテレビ番組を見ました。
そこには、ご自身が負けた試合の直後に、観客席で応援いただいた方々に対して深々と頭を下げるご両親の姿が写し出され、その光景に古賀さんは大きなショックを受けました。
それまでは、「おれが練習して、おれが強くなって、おれがオリンピックに行って、おれが負けて、おれが一番悔しいのだ」と自己中心的に思っていましたが、そのご両親の姿を見て、闘っていたのは自分一人ではなく、沢山の人たちが一緒に闘ってくれている、だから安心して闘っていいのだと気づかれたそうです。
そしてこれを機に、それまでの自分が嘘のように前向きになり、4年後のバルセロナ五輪で金メダルを取ってご恩返しをしようと決意し、その思いが原動力となって見事に夢を叶えられました。

感動には人の心を動かす力があります。
しかし、真の感動を得るためには、数多くの経験を積み重ね、当たり前だと思えたことに感謝できる心や、自分に降りかかる試練にも感謝できる心を養うこと、そして何よりも、自分の人生に主人公としての責任をもち、懸命に生きることが大切です。
是非、人様に感動を与えると同時に、自分自身も感動できる人となり、一度限りの我が人生を
幸せなものにしましょう。

2014年8月8日金曜日

『座右箴言』

今から20年前、私が32歳の時に出会った、中村天風氏の著書『運命を拓く』。
その中にある『座右箴言』をご紹介します。

この言葉は、当時闘病中であった私に大きな勇気を与えたばかりでなく、私の人生観を変え、今でも心の支えにしている言葉です。
読者の皆様の人生にも、何かしらお役に立てれば幸いです。


『座右箴言』

私はもはや何事をも恐れまい。
それはこの世界ならびに人生には、いつも完全ということの以外に、不完全というもののないよう
宇宙真理ができているからである。
否、この真理を正しく信念して努力するならば、必ずや何事といえども成就する。
だから今日からはいかなることがあっても、また、いかなることに対しても、かりにも消極的な否定的な言動を夢にも口にすまい、また行なうまい。
そしていつも積極的で肯定的の態度を崩さぬよう努力しよう。
同時に、常に心をして思考せしむることは、『人の強さ』と『真』と『善』と『美』のみであるよう心がけよう。
たとえ身に病があっても、心まで病ますまい。
たとえ運命に非なるものがあっても、心まで悩ますまい。
否、一切の苦しみをも、なお楽しみとなすの強さを心にもたせよう。
宇宙霊と直接結ぶものは心である以上、その結び目は断然汚すまいことを、厳かに自分自身に約束しよう。

2013年3月1日金曜日

潜在能力を引き出す不屈の努力

今回は、約10年前に社員の皆さんへ配信したメッセージを転載します。
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先日、新千歳空港で「口と足で描く芸術家協会」の絵画展に偶然出会いました。
配布されていたパンフレットには、次のようなメッセージが書かれてあります。

どの作品も両手のない人々が口や足に筆をとって描いたものです。

人々は事故や病気で両手や、両手の自由や、体の動きを失いました。
しかし、人生が終ったのではありません。
人々は失望から立ち上がり、自信を取り戻し、職業を求め、生き甲斐のある生涯を生きようと決意しました。
そして、動かない体のことを泣くのを止めました。
残された口や足に筆をとって訓練と勉強を始めました。
勝手に動きまわる手と闘う人、全身マヒで口では鉛筆もくわえられない人。
口や足での勉強は誰かに代わっては貰えないものです。
繰り返し飽きずに自分一人でやり通すものでした。
どの障がい者にも苦難の歴史があります。
それをこえて今、人々は口や足で描きます。
社会の皆さまに喜んでもらえる絵を描き、皆さまの仲間入りをしたいと願い励みます。
人々は国境を越え国際的に協力し、この協会を築きました。
今、世界の67(現在は74)の国と地域の障がい者が互いに助け合っています。
温かいご援助が若い障がいを負う人々に、新しい未来の生活を与えてくださいます。

私には絵の良し悪しや、上手い下手は判りません。

今までに名作と云われる絵画も幾つか観てきました。
しかし、これほどまでに心を振るわせる強烈な感動を受けたのは初めてです。
もし自分が何らかの事故で手足の機能を失い、寝たきりの生活を余儀なくされたらどうだろう。
自分の運命を恨み、家族や周囲の人々のお世話にならなければ、一人では何も出来ない自分を嘆き悲しむことでしょう。
まさに失意のどん底、地獄です。
ところが、彼らはそこから見事に這い上がってきました。
私たちの想像を遥かに超える壮絶な努力によって。
彼らの作品には、人間の潜在能力の素晴らしさを感じます。
また同時に、人間は誰でも何らかの才能をもっており、弛まぬ努力を続けることによって、その才能は必ず開花するものだということを教えられた気がします。

2013年2月15日金曜日

感謝と幸福

毎月の給料日に、私から社員の皆さんへ届けているメッセージの中から、「感謝と幸福」をご紹介します。

感謝をするということは、幸福な人生を生きるために欠くことのできないことです。
しかし、人生が順調に行っているときは容易に感謝できても、苦難に直面しているようなときには、そう簡単に感謝できるものではありません。

中村天風氏は、「感謝することがないのではない、感謝することに気づかないだけだ」

相田みつを氏は、「しあわせはいつも自分のこころがきめる」 と言っておられます。

つまり、現象面での幸・不幸も、自分自身の心の持ち方次第でなんとでもなるということです。
他の何かと比較し、不平不満を口にするから不幸なのであり、大病を患ったときのように一見不幸と思われることでも、その現実を素直に受け入れ、苦しみの中にもその意義を見つけ、ありがたいことだと感謝をすれば幸福になれるのです。

もう一つ、中村天風氏の言葉を紹介しましょう。

今日一日 怒らず 怖れず 悲しまず
正直 親切 愉快に
力と 勇気と 信念とをもって
自己の人生に対する責務を果たし
恒に平和と愛とを失わざる
立派な人間として生きることを
厳かに誓います

私たちは無意識のうちに「腹が立つ。もう駄目だ。情けない。悲しい。面倒だ」といった言葉を使っていますが、そこからは決して幸福が訪れることはありません。
これからは、意識して「ありがとう。お陰さまで。幸せだ。楽しい。嬉しい。喜んでさせていただきます。必ずできる」といった言葉を使いましょう。
仕事の場面では、お電話頂いたこと、ご来社頂いたこと、僅かでもお買上げ頂いたこと、お褒めの言葉やお叱りの言葉を頂いたこと、助けて頂いたこと、分け与えて頂いたことなどに思いを致し、常に感謝の気持ちで仕事に取り組みたいものです。

人間は自分一人の力で生きているのではありません。
多くの他力によって支えられ、生かされている存在です。
家族、友人、会社の同僚、お取引先様、大自然に存在する生物・無生物・エネルギーなど、自分自身を取り巻く様々な環境のお陰で、今の自分があることに気づき、そのことに感謝できる人は、本当に幸福であると思います。

2012年10月29日月曜日

ノーベル賞のメダル


2012年10月8日、日本国民にとって大変嬉しいニュースが舞い込んできました。

スウェーデンのカロリンスカ研究所が、2012年ノーベル医学生理学賞を、生物のあらゆる細胞に変化させることのできる「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を初めて作製した、京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授に授与すると発表しました。
この受賞によって再生医療の進展に弾みがつき、難病と闘う人々の未来に光明が射すことを願いたいと思います。

ノーベル賞は、ダイナマイトの発明者であるアルフレッド・ノーベル(1833年10月21日~1896年12月10日)の遺言によって、1901年に始まり、物理学・化学・医学生理学・文学・平和・経済学の6分野において、人類のために顕著な貢献をした人物(平和賞は団体も対象)に、賞金とメダル、賞状が贈られます。
ただし、経済学賞は「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞」が正式名称で、賞金はノーベル基金ではなく、スウェーデン国立銀行から拠出されます。

そこで今回は、弊社が所属する褒賞業界の豆知識として、ノーベル賞のメダルについて調べてみました。

まずは、メダルのデザインについて。

表面にはノーベルの肖像が描かれています。
物理学賞・化学賞・医学生理学賞・文学賞は同じデザインで、平和賞と経済学賞は異なります。
裏面は賞によって異なります。

物理学賞と化学賞…
自然の女神がかぶっているベールを、科学の神がそっと持ち上げて自然の女神の素顔を見ている姿。

物理学賞・化学賞

医学生理学賞…
医学の神が病んだ乙女の渇きを癒すため、岩間から流れる水を器に汲んでいる姿。

医学生理学賞

文学賞…
一人の青年が月桂樹の下で、うっとりとしながら、ミューズの女神が奏でる音楽を聴き、書きとめているいる姿。

文学賞

平和賞…
三人の男性が腕を汲んで輪を作り、友愛の絆を結んでいる姿。

平和賞

経済学賞(アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞)…
スウェーデン王立科学アカデミーの紋章である北極星。

経済学賞

続いて、メダルの仕様について。
材質は、1980年以前は24Kの純金でしたが、現在では18Kをベースに24Kメッキが施されています。重量は約200gで、直径は約66mmです。

ノーベル賞公式HP(英語版のみ)には、メダルの製作工程が写真入りで紹介されていますので、ご興味のある方はご覧ください。
http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/about/medals/






2012年9月28日金曜日

製造工程の紹介~オプティカルガラス その2~

素材のもつ透明感と高級感が人気のオプティカルガラス製品。
その製造工程を、映像と写真を交えてご紹介します。

1.材料を裁断します


2.ガラス表面を平らに研磨します



3.指定のサイズになるよう研磨します


4.粗い粉と細かい粉を交互に使って研磨します


5.角の立っているコーナー部分の面取りをします


6.細かい研磨板で、光沢が出るまで磨きます(最終研磨)


7-1.サンドブラスト用のフィルムでガラス表面をマスキングします


7-2.細かい砂を吹き付け、マスキングされていない部分を凹にします



7-3.水洗いで残ったフィルムを剥がせば完成です


8.レーザー光線でガラス内部に文字や立体像を刻印します


  レーザー加工後の仕上り見本です


9.紫外線硬化の接着剤を使って、空気が混入しないように気をつけながら接着します


2012年9月18日火曜日

日に新たに


「苟日新、日日新、又日新」
(苟(まこと)に日に新たに、日日に新たに、又日に新たなり)

これは、中国の古典「四書五経」の一つ、『大学』に出てくる有名な言葉であり、当社の社名の由来とし、社是にも採り入れている先人の教えです。

意味は
「今日の言動は昨日よりも新しく良くなり、
 明日の言動は今日よりも新しく良くなるように修養に心がけねばならない」

殷の湯王はこれを洗面の器に彫りつけて、毎日の自戒の句としたそうです。

かつて、経団連会長を務められた土光敏夫氏は、この言葉を座右の銘とされ、以下のように述べておられます。

神は万人に公平に一日24時間を与え給もうた。
われわれは、明日の時間を今使うことはできないし、昨日の時間を今とりもどすすべもない。
ただ今日の時間を有効に使うことができるだけである。
毎日の24時間をどう使っていくか。
私は一日の決算は一日にやることを心がけている。
うまくゆくこともあるが、しくじることもある。
しくじれば、その日のうちに始末する。
反省するということだ。
今日が眼目だから、昨日の尾を引いたり、明日へ持ち越したりしない。
昨日を悔やむこともしないし、明日を思いわずらうこともしない。
このことを積極的に言い表したのが「日新」だ。
昨日も明日もない、新たに今日という清浄無垢の日を迎える。
今日という一日に全力を傾ける。
今日一日を有意義に過ごす。
これは、私にとって、最大最良の健康法になっているかもしれない。

2012年9月10日月曜日

三方良し

日新工芸の経営理念として、一番目に掲げている 「三方良し」。

「売り手良し、買い手良し、世間良し」

近江商人に始まり、現代にまで受け継がれている普遍的な経営哲学です。
現代の企業経営では、企業の社会的責任(CSR)が重要視されていますが、これも「三方良し」に由来する考え方であると言えます。


自らの欲望のままに、自らの利益のみを追求する経営では、一時的な成功はあっても、長い目で見れば、必ず方々で歪を来たし、破綻への道を歩むことになります。


当社は今期で第48期目を迎えています。
その歴史を振り返ってみると、存亡の危機とも言える事態に何度か遭遇しています。
そして、その原因を探ると、いくつかのケースで、「三方良し」の理念から逸脱した考え方や判断があったことに気付きます。


当社のお取引先においても、かつては隆盛を極めていたにも拘らず、破綻したり事業縮小に追い込まれた企業があります。
その中には、「買ってやっているのだから、下請けが得意先の言うことを聞くのは当然だ」との考え方で、買い手の強い立場を悪用し、売り手に不利益を強要する企業もあります。

当社では、部品や製品を供給いただくお取引先のことを、「協力工場」と呼んでいます。
商売における売り手と買い手との関係は、常に対等な立場のパートナーです。
松下幸之助さんが唱えられた「共存共栄」、現代風に言えば「WIN-WIN」の関係です。
そして、その関係をベースに、世間にとっても良い商品やサービスを提供すること、それが「三方良し」であると考えています。

2012年8月16日木曜日

オリンピックのメダル


4年に一度のスポーツの祭典、ロンドンオリンピックが、たくさんの感動とともに開催されました。
今大会は日本選手団の活躍も目覚ましく、金メダルの数は目標を下回ったものの、過去最高の数のメダルを獲得しました。
競技によっては、初のメダル獲得であったり、数十年ぶりであったり、念願のメダル獲得を果たした選手の皆さんの、歓喜の涙が大変感動的でした。
選手強化への予算配分を、傾斜配分にしたことの成果が表れたとも言われています。

さて今回は、オリンピックの表彰で使われるメダルについての豆知識です。


☆ 1位の選手に銀メダル?

1896年にギリシャのアテネで開催された第1回オリンピックでは、1位の選手には金メダルではなく、銀メダルとオリーブの葉冠が授与され、2位に銅メダルで、3位にはメダルはありませんでした。
金メダルがなかったのは、財政難が原因だったという話もありますが、定かではありません。
ちなみに、金・銀・銅とメダルが揃ったのは、第2回以降だそうです。


☆ 金メダルは純金製?

メダルの寸法や材質などの仕様は、オリンピック憲章で厳密に定められています。

メダルは、少なくとも直径60ミリ、厚さ3ミリでなければならない。
1位および2位のメダルは銀製で、少なくとも純度1000分の925であるものでなければならない。
1位のメダルは少なくとも6グラムの純金で金張り(またはメッキ)がほどこされていなければならない。
メダルには、受賞の対象となった競技および種目が明記され、取り外し可能な鎖またはリボンにとりつけ、競技者の首にかけられるようになっていなければならない。


☆ ロンドンオリンピックのメダルは大きい?

メダルの大きさは、開催国の財政状態によって異なるようですが、英国王立造幣局で製作された今回のメダルは、オリンピック憲章で定められた寸法よりも、かなり大きかったようです。
英国の威信をかけたメダルだったのかも知れません。
インターネットで、以下の説明書きを見つけることができました。

  • The London 2012 Olympic medals weigh 375-400g, are 85mm in diameter and 7mm thick.
  • The gold medal is made up of 92.5% silver and 1.34% gold, with the remainder copper (a minimum of 6g of gold).
  • The silver medal is made up of 92.5% silver, with the remainder copper.
  • The bronze medal is made up of 97.0% copper, 2.5% zinc and 0.5% tin.
・ ロンドンオリンピックのメダルは、重量375~400グラム、直径85ミリ、厚み7ミリ。
・ 金メダルは、92.5%の銀と1.34%の金、6.16%の銅。(金は少なくとも6グラム)
・ 銀メダルは、92.5%の銀と7.5%の銅。
・ 銅メダルは、97.0%の銅と2.5%の亜鉛、0.5%の錫。


2012年7月26日木曜日

社内レクレーション

会社の仕事仲間との懇親を目的に、社内レクレーションを行ないました。
その様子をご紹介します。

普段の仕事上の付き合いだけでは気づかない、色々な一面がお互いに垣間見えて、親近感が増し、コミュニケーションも良くなってきたと感じますので、今後も続けて行きたいと思います。

久御山町主催のソフトボール大会に、当社から2チームが参加しました。
この円陣を組んで気合いを入れているチームは、経験者や若手で編成。
実は、ひそかに優勝を狙っていました。
しかし、現実はそんなに甘くはなく、コールド負けを喫してしまいました。
まさか(?)の両チーム・コールド負けで、祝勝会をする予定だった昼食会場の予約時間も大幅に前倒し。
不完全燃焼の反省会となりました。




仕事を終えてから、久御山町体育館に集合し、バドミントン大会を催しました。
1チーム6名で、4チーム対抗のダブルス戦を行い、優勝チームには、ささやかな賞品が授与されました。
仕事上の上司と部下もこの時は関係なし、上司の体めがけて容赦のないスマッシュが浴びせられました。
経験者も、そうでないメンバーも、共に気持ちのいい汗を流しました。

2012年7月2日月曜日

新製品紹介 その2

GOLD STAR カタログNo.47から新製品をご紹介します。

今回は、瑠璃ガラスとオプティカルガラスとを組み合わせた、上品でスタイリッシュなカップ GC200。

古代中国より伝わる貴重な宝石として、皇室でも愛された高貴なガラスである「瑠璃」をモチーフにした瑠璃ガラスは、その深みのあるウルトラマリンブルーの色彩が特長です。

瑠璃ガラスには本金の天金加工を施し、高級感をさらにアップ。

胴体のオプティカルガラスの四辺には、波形のカットを加え、上品な輝きを放っています。

台には濃い青色ガラスを配し、瑠璃ガラスとの色合いを合わせています。

詳しくは、GOLD STAR webカタログ(59ページ)をご覧ください。

GC200

2012年6月29日金曜日

製造工程の紹介 ~ オプティカルガラス ~

透明度が高く、カット面を加えることで煌びやかな輝きを見せるオプティカルガラス。
当社の売れ筋商品群の一つです。

今回は、ガラスの研磨工程を映像でご紹介します。

研磨用の細かい砂と水とを使って研磨作業をしています。
ご覧の通り、手作業で形作って行きますので、形状や寸法には若干の個体差が出ます。
予めご了承ください。



2012年6月18日月曜日

加工方法の紹介 ~ JPシリーズ/UVシリーズ ~

ダイレクト印刷についてご紹介した前回に引き続き、今回はその技術を応用した当社の表彰楯、JPシリーズとUVシリーズについて、それぞれの特長と相違点について解説します。

【JPシリーズ】
特殊な表面処理を施したアルミプレートに、インクジェット方式のプリンタで印刷します。
プレートは下図のような構造になっており、インク受理層に浸透することでインクが定着します。

(メーカー資料転載)



インクの種類については、染料系と顔料系の双方に対応していますが、当社では日光に当たる環境に製品が飾られることを想定して、色あせしにくい顔料系インクを使用しています。
また、インク受理層は水溶性で、水などに濡れるとインクが溶け落ちてしまうため、当社では表面をラミネートでコーティングして印刷面を保護しています。


<特 長>
フルカラーのイラストや写真を手軽に印刷できます。
アルミのもつ素材感によって、光沢のあるメタリック調の写真表現ができます。

<注意点>
インクジェットプリンタのインク(CMYK濃淡合わせて8色)では、白を表現することができません。市販されている写真用インクジェット用紙や印画紙では、用紙の白が白インクの役目を果たし、綺麗なプリント写真になりますが、JPシリーズの場合は、アルミの銀色が印画紙等の白の役目を果たしますので、写真の質にこだわって綺麗に表現したい場合は、JPシーリーズ方式はお薦めしません。


【UVシリーズ】
紫外線(UV)を照射することによって硬化する性質をもつインクで、素材にダイレクト印刷します。

<特 長>
透明または有色素材に印刷する場合は、白色インクで裏打ちすることで、鮮明なフルカラー表現ができます。

金属(アルミ、ステンレス、銅など)、ガラス、アクリル、PET、ナイロン等、幅広い素材に印刷できます。

<注意点>
金属、ガラス等の無機物に印刷する場合は、素材への定着をよくするためのプライマー処理が必要です。

アクリル等の透明素材に印刷する場合は、白の裏打ちがないと、全ての色に光が透過するため、カラー映えがしません。






JPシリーズ/UVシリーズは、GOLDSTAR Web カタログ、31~38ページに掲載しています。是非ご覧ください。
なお、UVシリーズには、9種類の既製ベースデザイン(31ページ)をご用意していますので利用ください。
もちろん、既製以外のオリジナルデザインでお作りすることもできます。

2012年6月12日火曜日

加工方法の紹介 ~ ダイレクト印刷 ~

今回ご紹介する加工方法は、ダイレクト印刷。
フルカラーの写真やイラストを手軽に表現できる加工方法として、近年需要を伸ばしています。

「ダイレクト印刷ってなに??」 という声が聞こえてきそうなので、少し解説を。

先ずは、カタログなどの印刷物に一般的に用いられているオフセット印刷について。
印刷原理など技術的な説明は省略しますが、大まかには以下の工程を経て印刷物となります。

組版=版下(製版用の原稿)の作成
↓
色分解
↓
製版=製版フィルムの作成(カラー印刷の場合は4色分のフィルムを作成)
↓
色校正
↓
刷版=本刷り用の版の作成(カラーの場合は4色分の刷版を作成)
↓
印 刷

※ 上記の4色とは、一般にCMYKと表現され、色の三原色(青緑・赤紫・黄)+黒(墨)のことです。


また、シルクスクリーン印刷の場合は、同様に組版→製版→刷版→印刷の工程を踏みますが、オフセット印刷が4色の掛け合わせでカラーを表現するのに対し、シルクスクリーン印刷では、色の数だけ製版と刷版が必要になります。
例えば、タオルに6色印刷する場合は、6色分の版の作成と色調合が必要となりますので、製作する数量が少ない場合は、製品以外の別途費用がかさんで、1個当りの費用が高くついてしまいます。

さて、前段が長くなりましたが、これからが本論。 ダイレクト印刷とは何か?

それは、前述の「色分解」から「刷版」までの工程が全く不要で、パソコンで組版したデータを印刷機に出力し、対象物に直接に印刷する方法のことです。

ダイレクト印刷のメリットとしては、次の3点があげられます。
①小ロットに有利 (数量が多い場合は、他の方法が有利なときもあります)
②短納期 (製版・刷版の工程が不要)
③低価格 (製版・刷版の費用が不要)

他にないオリジナルデザインをフルカラーで印刷し、あまり費用をかけずに、少しだけ作りたい方にお薦めの加工方法です。


当社では、表彰楯にこのダイレクト印刷を採用し、
JPシリーズとUVシリーズとして展開しています。

次回は、JPシリーズとUVシリーズの特長と、
その違いについて詳しくご紹介します。

お楽しみに。

2012年6月11日月曜日

加工方法の紹介 ~ レーザー彫刻 ~

スポーツイベントや文化イベントなどの表彰式でお使いいただくことの多い当社の褒賞品。
製品のデザインと同様に重要なのが、金属プレートなどに刻まれている言葉。
その言葉の刻印加工には様々な方法があり、従来はダイヤ彫りやシルク印刷、腐蝕(エッチング)、アルマイト染色などが一般的でしたが、最近はレーザー彫刻やダイレクト印刷を使う機会が増えてきました。

今回は、その中から「レーザー彫刻」を取り上げ、レーザー加工を施す部材の種類による仕上りの違いをご紹介します。

先ず一つ目は、最も一般的な「アルマイト染色プレート」。
トロフィーや楯、メダルなどに使用されています。
レーザーによって表面の染色層が除去され、アルミ層が反応して白い文字が表れます。


二つ目は、「マーブル柄金属プレート」。
真鍮メッキ(金の代用メッキ)した鋼材にマーブル(大理石)柄の塗装を施したプレートで、表彰楯(LP101~103、LP208~210)に使用されています。
レーザーによってマーブル柄の塗装が除去され、光沢のある金色が表れます。

三つ目は、「飾り枠付き金属プレート」。
銀メッキした鋼材のレーザー加工面に艶消し加工を施したプレートで、表彰楯(LP202、LP204、LP215)に使用されています。
レーザーによって艶消し部分が除去され、光沢のある銀色が表れます。


四つ目は、「透明アクリル」。
表彰楯(LP110、LP111、LP131)に使用されています。
レーザーがアクリルに反応して白い文字が表れます。
奥行によって高級感を出すために、通常は文字を反転させ、アクリルの裏面にレーザーを当てます。


最後の五つ目は、「マーブル柄アクリル」。
裏面にマーブル(大理石)柄の塗装を施したアクリルで、表彰楯(LP107、LP109)に使われています。
文字を反転させ、アクリル裏面の塗装面にレーザーを当てると、レーザーによって塗装面が除去され、アクリルに反応して白い文字が表れます。



詳しくは、GOLD STAR web カタログ(P17~P22)をご覧ください。

2012年6月6日水曜日

新製品紹介 その1

GOLD STAR カタログNo.47 を発刊して早4か月が過ぎました。
今回は新製品の中からお客様にご好評をいただいている製品を2点ご紹介します。

B313

まず一つ目は、透明なオプティカルガラスと紺色のカラーガラスとのコンビネーションと、背面の流線形がとても美しい B313。

この流線形の表現はとても難しく、熟練した職人の手によって形作られた逸品です。

セミオーダー対応として、紺色のガラス表面にサンドブラスト加工でロゴマークなどを刻印することもできます。
紺と白とのコントラストが鮮やかで、美しい仕上りになります。






B324

二つ目は、カット面の輝きが美しい透明のオプティカルガラスを、黄色のベースと組み合わせたB324。

B313同様に、セミオーダー対応としてサンドブラスト加工による刻印も可能です。

ゴルフ場の月例トロフィーとしても採用された、スタイリッシュで女性にも大変人気のある製品です。



詳しくは、GOLD STAR web カタログ(P183、P189)をご覧ください。

日新工芸の歴史をさかのぼる

華鬘(けまん)
日新工芸の歴史をさかのぼると、江戸時代にたどりつきます。

京都では、各地域のお寺が今の区役所の役割を果たしていたそうで、お寺の中には、檀家の過去帳や系図などが保存されている場合があります。

西脇家先祖代々のお墓のある京都市下京区の大泉寺にも資料が保存されており、それによると、1680(延宝8)年に佛具屋仁兵衛が神仏の錺(かざり)金具の製作を始めたそうです。

その後、代々錺金具や鍛金といった金属工芸の技術を継承し、明治時代には私の曽祖父・西脇長四郎が、蝋型鋳物や七宝、象嵌で室内装飾用の金属工芸品を製作し、米国にも輸出していたそうです。

大正9年には、祖父・西脇長次郎が西脇錺金具製作所を開設し、神仏錺金具や神輿等の金属工芸品を製作。
後に、旗棒の飾り金具等付属品一式の製造を始め、戦時中は、軍刀の外装金具も製作していました。

写真の華鬘(けまん)は、西脇長次郎が製作し大泉寺に献納したもので、今でも大切にお使いいただいております。

終戦後の昭和24年には、父・西脇一雄が西脇金属工芸製作所を開設し、優勝カップや楯、トロフィー、メダル等の褒賞品と、金属工芸品、記念品の製造を始め、昭和40年に日新工芸株式会社を設立しました。

初代佛具屋仁兵衛から数えて、私で十五代目になります。
錺金具の技術は持ち合わせておりませんが、お寺や神社へ参った時には、ついつい錺金具に目が行き、ご先祖様のことを思います。

皆様もお寺や神社へ参られた時は、綺麗に装飾された様々な錺金具がありますので、是非ご覧ください。

                                                 西脇眞次